コロナ禍に梅雨の盲点

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     今年の梅雨は長く激しかった。毎日のように大雨が降り各地で大きな被害が出た。大量の水と流木が八代海や有明海に流れ込んだ。八代海沿岸の宇城市では港が流木で塞がれていた。島原では海水塩分濃度が極端に低下して養殖アワビの稚貝が全滅するという被害も出た。連日の雨と湿気で住宅ではカビ被害が多発した。我が家もそうだった。ここにWithoutコロナ生活の盲点があった

     

     筆者は2018年11月17日に天草と東京との気軽な二重生活を紹介した(記事はこちら)。南多摩の自宅は残し、手入れを兼ねて年に数回LCCを使って戻っていた。オリンピックなどのイベントの際にはベースキャンプにするつもりだった。ところが今年1月に戻った直後、新型コロナがやって来て、以降戻れなくなった。そこにこの長雨だ。天草の自宅では客間の畳がカビの被害に遭った。ご近所でも普段使わない部屋が青くなるほどのカビ被害が出ている。半年も締め切った多摩の自宅は大丈夫だろうか? 大丈夫なはずはなかろう。7月の東京は雨が降らなかった日はわずか1日。天草より条件は厳しいかもしれない。グズグズしていられない。住めなくなる前に手入れしなくては!

     

     妻と一緒に車で戻る決心をした。南多摩地区は23区に比べると新型コロナ感染者は少ないが、感染拡大中の東京であることに変わりない。自分たちの感染防止もさることながら、高齢者が多い天草にウィルスを持ち帰ることは絶対に避けなければならない。そこで、家の手入れが終わったら2週間家に籠って外部との接触を断ち、その間体温・味覚・嗅覚・咳・喉の痛み・倦怠感・頭痛・筋肉や関節の痛み、に異常が無ければウィルスなしとして天草まで一気に戻ることにした。

     

     体力を考えて行きはフェリーを使うことにした。個室に籠っで大阪まで行き、車を下りずにまっすぐ東京に向かう。午前中に天草を発って新門司港に向かった。ICを降り、コンビニでお弁当と飲み物を調達してクーラーバッグに入れ、港に着いた。乗船前には全員サーモグラフィーの検温チェックを受ける。レジに並ぶのと同じで距離を取って並んで受ける。でも人はまばらで3密(集・近・閉)にはなってない。WEB決済しているから車窓からQRコードをかざして非接触でチェックイン。窓を閉めたまま乗船する。コンテナやトラックも少なめだが、平日とはいえマイカーは17台しかいなかった。天草の御所浦フェリーより少ない。事態は深刻だ。

     乗船して展望ラウンジを通って個室に行く。展望ラウンジは海に向かって横一列に座る構造なので、おしゃべりしない限り飛沫感染リスクは極めて低いと思われるが、それでも座席を間引いて間隔を取っていた。細かなところまで感染対策がなされている。フロントで鍵を受け通り、アルコール消毒して抗菌加工が完了したばかりの個室に入る。入ってまた手洗い、消毒。

     お弁当を食べている間に日が落ちて、出航の銅鑼が鳴った。やがて蛍の光が流れる中、船はゆっくり桟橋を離れて行く。ターミナルビル前にはフェリー会社の窓口係の皆さんや誘導員の皆さんが総出でペンライトを振りながら見送ってくれた。コロナ禍に一生懸命耐えている人たちの姿に、目頭が熱くなった。「行って来ます。お互い頑張ろうね!

     

     

     翌朝、車で下船してそのまま東京に向かった。阪神高速から名神、新名神、伊勢湾岸道、新東名、圏央道を一気に走って夕方に自宅に着いた。予想通り、多摩の家はカビが出てはいたものの、幸いなことに恐れていたような悲惨な状態には至ってなかった。すぐにエタノールで消毒しながら家中を拭いて寝る場所を確保した。洗濯槽にもカビの被害があったのでその日のうちにアリエールで洗浄した。

     翌日は食器棚と織機をはじめとして家中の清掃と消毒、土まみれになりながら庭や家の周りの草むしり。空いている時間帯を見計らって食料品の買い出しにも出た。買い物の頻度を減らすために缶詰や冷凍食品も多めに調達した。

     

     いよいよ巣ごもり生活開始。東北大学名誉教授の賀来先生監修の『新型コロナ感染症 市民向け感染予防ハンドブック』を参考に検温記録も日に2回実施。手洗いやドアノブの都度消毒はもちろんだが、買い物先も新宿方面の通勤客が多く立ち寄る駅前のスーパーを避けるなど、独自に工夫も。車をシェルター代わりに使うので車のドアノブとハンドルも都度エタノール消毒する。オーストラリアの外出規制に『散歩は一日1時間以内で5km以内』とあるので、これもガイドラインにした。でもこれまで一回しか出ていない。感染症対策分科会によれば「野外を歩いていたり、感染対策を取っている店舗での買い物や食事、換気されている電車での通勤・通学でのマイクロ飛沫感染の可能性は限定的」とのことなので、今やっている対策で十二分なはずだ。

     

     東京での巣ごもり生活はまだ続いている。たとえ新型コロナに罹らなくても、こんな生活を続けていればそのうち体調を崩してしまいそうだ。『田舎に暮らしてたまに息抜きにひょいと東京に飛ぶ』。もう出来なくなってしまうのだろうか?苦悩の巣ごもりは続く・・・  2020年8月7日


    コメント
    いろんなところに影響できますね。私はゴルフも映画もほとんどなくお金は使わないですが、コミュニケーションが減り体力も落ちているかもです。ずっとこうなんですかね。
    • トシオン
    • 2020/08/07 5:51 PM
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    プロフィール

    管理人のたかぴーです。2017年、定年を待たず少〜しだけ早く退職して天草に移住しました。東京での生活が正常だと思っていたのが間違いだった。とりわけコロナで過密都市の恐ろしさを実感している所です。ここ天草はWithoutコロナ生活を送れるパラダイス。是非お越し下さい。

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